5kmを25分38秒で通過。
目標を失い、キロ4:30くらいのペースでトボトボ・・・
そこから怒涛の追い上げです。
5km~30kmまで。
■5km~10km(公式タイム:20分07秒)
キロ430とはいえ、周りより速いのでバンバン抜いていけます。
すると、流れに乗りペースも自然と上がっていきます。
と同時に、頭の中で計算が始まります。
3時間のペーサーは大体4分半ほど先。
サブ55ペースなら終盤追いつけるか?
7キロ過ぎからキロ405を目安に走ろうと思います。
と、ここで思いついたのが、
「速めに追いついて並走して休む」
駅伝の解説でよく聞くフレーズです。
意を決して、3時間のペーサーの追跡開始。
一気に追いつく作戦です。
追いついて引っ張ってもらえば、
キロ415は休憩できるペースのハズ。
■10km~15km(公式タイム:19分38秒)
大淀川付近から、少し日差しも出て、メイン会場付近より暖かくなります。
体も動くようになり、ペースは速いですが非常に楽に走れます。
13km過ぎでしょうか、最初の折り返しでスライド区間。
3時間のペーサーとスライドします。
やっぱりまだまだ距離はあります。
こちらも折り返して、淡々と追いかけます。
市内中心部ということで応援も多く、
「ありがとう~」と声を張って答えながら走ります。
■15km~20km(公式タイム:19分06秒)
16km付近、宮崎神宮前で第2の折り返し。
大分追いついてきたかな~なんて思いますが、思ったより早いスライド。
まだそこそこ距離はあるようです。
こちらも折り返して追いかけます。
市内中心部は応援も多く、どんどんペースが上がります。
予想外に、自分でもビックリするくらい楽ちん。
「ありがとう~」「ありがとう~」とハイタッチしながら走ります。
そしてついに、直線の先にペーサーの風船らしきものが見えてきます。
なんというか、もう気分は箱根駅伝のランナー。
「直線になると前の中継車が見えるようになってきましたー」て感じです。
20kmで第3の折り返し。
3時間のペーサーとスライドするとすぐに折り返し地点。
もう追いつくのは時間の問題です。
■20km~25km(公式タイム:20分30秒)
21km付近でサブ3の集団のしっぽを捕え、
ちょうど中間点付近で、ついに3時間のペーサーに追いつきます。
もう完全に気分は箱根駅伝のランナーになっているので、
並ぶことなく一気に3時間のペーサーをパスします。
そのまま引き離そうと、しばらく走ったところで冷静になり、
「いや違う違う、前に出たらアカンがな!」と自分にツッコミ。
ペースを落として集団に吸収されます。
すると、なんということでしょう!!
キロ410はまるでジョグ。楽ちんです。
楽すぎて、ペーサーさんとお話しながら進みます。
「風船気になりませんか?」とか、
「宮崎の方なんですか?」とか、
「どういう仕組みで依頼が来るんですか?」とか、
「2時間50分とかのペーサーの依頼ってないんですか?」とか。
が、しかし!!
引っ張ってもらってタラタラ走ってるのにすぐ飽きてきます。
もっとゼーハーしたい!とか、
目の前がチカチカするくらい追い込みたい!!とか、
動かない脚を必死で動かす苦しみを味わいたい!!!とか、
どMかよ・・・という衝動が湧いてきます。
■25km~30km(公式タイム:20分42秒)
25km過ぎ、ペーサーさんが集団に向かって、
「貯金できたので、若干落としてキロ415付近で刻みます」的なコール。
ペースを上げて苦しみたい自分とは逆のベクトルです。
うーん・・・どうしよう・・・
ここで、思い浮かんだのが、はてなブロガーのshiomineさんのこと。
35km付近で応援されているはず。
はてブロTシャツ着て走ってるし、せっかくの機会なので、ご挨拶したい。
7,8kmあれば1分くらいのマージンは作れるかな??
ということで、27kmくらいでペーサーの前に出て少しペースを上げます。
ここまでは理想的な展開で何の問題もありませんでした。
しかし、宮崎市内中心部から離れるにつれて寒くなり、小雨が降り出します。
この時すでにOPP第2波はすぐ背後まで忍び寄っていたのです。
次回予告。
「人間失格でDNF?極寒の終盤戦」